【作曲練習】この旋律、どう聴こえる?

先日ギター仲間のざべさんに、ちょっとした実験に付き合ってもらいました。簡単な作曲をやってもらうというもの。作曲の経験がほとんどないひとが曲を作れるようになるためにはどんなプロセスが必要なのか、というぼくの問題意識についておもしろい観点をいただきました。ありがとうございます。

ではさっそく。3小節ぐらいのフレーズを作ってもらったので聴いてみましょう。

どうですか?フレーズネタとしては充分すぎるぐらいのものができました。こういういきなり作曲させてみる、というのもありなのかなーと思ったのですが、ここでひとつおもしろいことが起きます。

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このフレーズ、どこが区切り?

そう、ぼくはこのフレーズの区切り方が最初全くつかめなかった。みなさんの中にもどうやって聴いたらいいのかわからない方、いるんじゃないかな。すんなりと聴けた方、ざべさんと同じ感性をお持ちのようです。

最初は「これは何拍子?3拍子じゃない?」とか、拍子や拍のとり方を尋ねたりしていたのですが、どうも3拍子ではないらしい。初めて作ったフレーズなので、拍に合わないこともあるのかなーと考えたりもしましたがそれも違うと。しばらく議論していくうちに、だんだんと見えてきました。

こういうことだったんです。

ぼくはこう聴いていた

151127fure-zukugiriA

この区切り方で聴くと、最後の方がどうしても足りない感じがしてしまって。混乱しました。

ざべさんはこう聴いていた

151127fure-zukugiriB

ぼくはこういうフレーズを聴くと食い気味に聴いてしまう傾向があり、反対にざべさんは正拍ノリで聴く傾向があるという違いなのです。ぼくはわりとポピュラーミュージック寄りで裏拍から取る聴き方に慣れていて、ざべさんはクラシック寄りでかっちり、というのも影響しているのでしょう。

正拍で2拍ずつ区切って聴くとあら不思議、すんなり聴けました。

拍子が違うわけでも、拍のとり方が微妙なわけでもありませんでした。フレーズのノリ方が違うだけでした。なーんだ。

でもこの「なーんだ」がまた新しい着眼点をぼくに与えてくれたのです。作曲を教えるときには相手のノリ方の癖も考える必要があると。あるひとつのメロディを聴いても、A と聴くひともいれば a と聴くひともいる。物理的には同じメロディでも解釈の仕方にパターンがあるということを気づかせてくれました。

教えることは最大の学び

今回ちょっとした出来心でフレーズづくりをしてもらったら、とんでもない収穫を得てしまった。エビでタイを釣るとはよく言ったもので、エビを持って東南アジアをふらふらしていたらタイの国王が国をプレゼントしてくれたという…(ちがう)

教えるということの威力を実感した次第です。ほんとに。ぼくはなにかをひとに教えることがわりと好きなんですが、その理由はこの辺にあるのかもしれない。「教えてあげる」というような意識はまったくなくて、自分も一緒に学ぶという感じなのかな。

ではまた!

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