「リスニング」のすすめ。音楽で飽和する脳みそをリフレッシュ

音楽が身近になりすぎた、と思う。まちを歩いてすれ違うひとの半分ぐらいはイヤホンをして歩いているのではなかろうか。まあ、ぼくもそのうちのひとりなんだけど。

「ポータブル音楽プレイヤーの登場で、いつでもどこでも好きなときに好きな音楽が聴けるようになった」という文章そのものが時代遅れになるほど、音楽を持ち歩くのは当たり前のことになった。これは「火を熾すとマンモスの肉が焼ける」とか「両足だけで歩くと両手が使える」とかいうレベルの当たり前なのだ。

でもこの当たり前に慣れきってしまったぼくは、音楽を真剣に「リスニング」することがなくなってしまったのではないか。

家にいても外にいてもいつも音楽が流れている。それらの多くは「ヒアリング」、つまりながら聴きだ。読書や散歩のBGMとしての音楽は、いつの間にか背景に退いてしまう。

これはいかん、と思ったぼくは、音楽を「リスニング」する時間を設けてみた。

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やり方はいたって簡単。

1. 静かな部屋でオーディオを立ち上げる
2. 聴く

これだけ。これだけに集中するのだ。文章にするととても簡単なことに見えるのだが、意外と難しい。つい他のことをしたくなってしまう。普段、ながら聴きしかしていないことを実感する。

その誘惑を振り切ってただひたすら聴く。目を閉じて、姿勢を正し、呼吸を整え、聴く。

するとどうだ。耳にタコができるほど聴いてきた音楽が、まるで初めて出会うかのように立ち上がってくる。それまでまったく気づいていなかった細部が鮮明になるのだ。意識したこともなかったパーカッションのひとつひとつが、互いに棲みわけながら生態系をつくっている様子が見えてくる。耳の解像度が上がるのがわかる。

1000回のヒアリングもいいが、1回のリスニングによってぼくの音楽体験が豊かになるとしたら、それはとても素晴らしいことではないだろうか。

毎日聴いている音楽こそ、こうして真剣にリスニングしてみる。新たな発見があることは間違いない。

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